4月7日 第42回入学式
4月7日 第42回の入学式が挙行されました。
あいにくの花冷えした雨の中、新入生236名が緊張と期待の中、高校生活をスタートさせました。

以下は、同窓会会長の祝辞です。


祝辞

春の光に祝福されて、わが都立野津田高校に入学された皆さん、そして、ご家族の皆様、ご入学、本当におめでとうございます。
本日は桜が、皆さんの入学をまっていたかのように咲いています。

京都の嵯峨野に住む染色家の志村ふくみさんという方の話を紹介します。
この方は、サクラ色の染め物を発表し、見る人々を驚かせました。それは、本物の桜の花よりもサクラ色をした鮮やかな色だったからです。
「この色は何から取り出したんですか?」と志村さんに聞くと、『桜からです』と志村さんは答えました。「では、やっぱり桜の花びらを煮詰めて染めたのですか?」と聞くと『いいえ違います』と答えが返ってきました。

では、どうやって染めたのか聞いてみると、なんと、桜の木の皮を煮詰め出した樹液で染めたのだそうです。
そしてさらに、桜が開花する寸前の木の皮でないと綺麗な色は出せないとのこと。

厳しい冬の寒さに耐え、いよいよ春を迎える時に、桜の木が根っこから、枝先まで、木全体で『さあ、思いっきり咲いていくぞ』と生命力あふれる最高の時に、あのピンク色が、木全体でつぼみに向かって準備されているのだそうです。
厳しい冬の寒さに耐えた証(あかし)が、サクラのピンク色なのです。
この話は、光村(みつむら)図書の中学校2年生の国語の教科書、大岡(おおおか) 信(まこと)の「言葉の力」に載っています。

これからの3年間を、素晴らしい自身の歴史を刻む3年間であることを願って私の挨拶とさせて頂きます。

平成二十八年四月七日
           東京都立野津田高等学校 同窓会会長 福谷 吉晃